留学回想録
留学回想録
~EKUへの留学が結んでくれた縁~
バーンズ真理子(1995年度 EKU夏季語学留学・1998年度EKU短期交換留学参加)
今から20年程前の1995年、私は山梨大学に入学した年に、大学の交流協定大学であるイースタン・ケンタッキー大学(EKU)へ1ヶ月間の夏季語学留学プログラムに参加しました。あまりにも発見の多い、たくさんの友人もできた1ヶ月の語学留学であったため、戻ってきてからも、できれば学部生として1年ほどアメリカで学んでみたい、という思いが少しずつ募っていったのでした。そしてついに、大学4年の時に山梨大学から交換留学生としてさらに一年間EKUで学ぶ機会を得たのでした。
夏季語学留学のときも、交換留学中にも、山梨大学とEKUの先生方、その当時の留学生課の皆さん、そして両親や友人達に支えられ、ホームシックには一度もなることなく、一日一日、充実した学生生活を送ることができました。特に短期交換留学の間は、大学での勉強以外にも、ケンタッキー州の大自然の豊かさと景観に感動し、そこで育まれた農作物を使った料理を楽しみながら、アメリカの懐の大きさを感じる毎日でした。サザン・ホスピタリティーと呼ばれる人を歓迎しもてなす精神をもつこの地方の人々の温かさに触れ、地域で行われる祭りに参加しながら、地域の歴史、民芸や芸能について学ぶことができました。夜に農場に広がる大パノラマで天空観察を満喫したことは、忘れられない思い出の一つです。
学部で学んだ短期交換留学の1年には、さまざまな国からの、年齢の異なる学生に多く出会えました。それぞれの経歴をもつ彼らとの語らいを通して、今まで私がこれまでに思いもつかなかった考え方や発想にも出合うことができました。また、地域の人々や大学の先生方との交流の中で、この地域の特色を学ぶとともに、日本について友人たちに伝えているうちに、自分の国である日本と自分の言語、そして文化の美しさにも気づくことができました。
その後、ケンタッキー州と繋がりを持ち続け、私は2007年から2010年までケンタッキー州レキシントン市にある二つの高校で数学を教え、そして、2010年から現在に至るまで、同市にあるラフィエット高校で日本語を教えています。 あの夏季語学留学をきっかけとしてこの地を知り、人々と出会い、今はケンタッキー州で高校教師をしており、そして家庭を築いているのですから、不思議な縁を感じています。
ケンタッキー州にて、EKUへ留学して来られる皆さんにお会いできるのを心から楽しみにしています。
左は留学から帰国した後に行われた報告会をした時の写真です。
実は2015年6月に、夏季語学留学への参加学生と20年ぶりに再会を果たしました。今はそれぞれ、家庭を持ち、自分の能力を発揮できるよう邁進しながら一生懸命に家庭を育んでいる姿を見て、とても嬉しくなりました。
右は家族写真です。主人とは地域教育のテニスのクラスで知り合いました。二人の娘たちはとても元気です。